秋田県観光課は現在、iPhoneなどスマートフォン向けアプリ「セカイカメラ」を使った観光情報発信事業の準備を進めている。
「セカイカメラ」は、スマートフォン付属のカメラを現実の任意の場所にかざすことで、ユーザーが投稿した「エアタグ」と呼ばれるテキストや写真などの情報が画面上に合成表示される人気アプリ。
案内標識など看板設置が難しい場所にもスマートフォンの画面上に情報を表示できることから、「新しいタイプの観光サービスとして活用できるのでは」と同課が導入を決めた。現在、来年4月の運用開始を目指し、県内の観光地や観光施設など2,500カ所を目安にエアタグの表示場所の選定など導入準備を進めている。
同課の担当者は「訪れた場所でエアタグを見るだけではなく、逆にエアタグを探しながら県内を周遊してもらうイベントも考えられるなど活用の幅は広い。県内自治体とも連携を図りながら、秋田の観光の振興につなげられれば」と期待を寄せる。
秋田では「秋田経済新聞」が今年3月から、同アプリにニュース記事の配信を行っている。