商品企画開発などを手掛ける「バンザイ・ファクトリー」(仙北市)は10月29日、同社が製造する「はちみつ麺」の一般販売を秋田市内のスーパーで始めた。
同商品は、秋田・盛岡・仙台の飲食店など10店舗で、5月から「田沢湖冷麺」として売り出しているメニューの家庭調理用パッケージ商品。ハチミツや料理用純米酒などを練り込んだプリプリした食感の麺と、レモン風味を加えた魚と野菜ベースのスープでさっぱりした食味が特徴。
「冷麺」の本場・盛岡市出身の同社社長・高橋和良さんは、「風光に魅せられて田沢湖に25年間通い続けた」という「田沢湖」ファン。2年ほど前、念願かなって田沢湖のある仙北市に移住を果たしたが、「田沢湖の持つ美的でヘルシーな雰囲気を伝えることができる新しいメニューはできないか」と同商品を企画した。
経営コンサルの経験などを生かしてリサーチした「辛味が特徴の一般の冷麺はキムチのにおいを気にする女性のランチには不向き」などの結果をもとに、さっぱりした後味のスープに合うほんのりした甘さのある麺を製造しようとハチミツの練り込みを検討したが、「通常の製麺機ではハチミツを練り込むことができない」ことが判明。「バター」製造用の機械を改造した専用機械を工程に導入するなど1年がかりで製法を研究し、「日本で初めてハチミツの練り込みに成功した」という。
高橋さんは「冷麺だけではなく、温麺やパスタとして食べていただいてもおいしい麺に仕上がった。田沢湖の持つ美的でヘルシーな雰囲気を感じながら楽しんでいただければ」と話す。
現在、「ヤマト大町こみち」(秋田市大町2、TEL 018-862-2036)のみで販売する。1人分370円。