夏至の6月22日、秋田市各所で「100万人のキャンドルナイト2007夏至」が開催される。
「100万人のキャンドルナイト」は、夏至と冬至の20時から2時間、一切の電気を消して過ごそうというエコロジーやスローライフ運動の1つで、2003年の夏至に東京で開催されて以来、全国に広まったもので、秋田市での同イベントの開催は今年で3年目となる。
同イベントは、2004年にはグッドデザイン賞の新領域デザイン部門賞を受賞するなど、とりわけアートや市民活動との関わりが強く、秋田では「スノーガーデン」(南通築地1)、「Sアロー秋田」(中通4)、「レッドハウス」(中通2)、「ココラボラトリー」(大町3)、「市民風車の会」(川尻御休町)などが共催または独自開催する。
スノーボード専門店「スノーガーデン」は22日~24日、大滝山自然公園(秋田市上新城道川)での屋外イベントを予定し、同店の柳田さんは「ペットボトルと和紙で作ったカップなどに合計150個以上のろうそくを点灯する」と話す。
アートスペース「ココラボラトリー」では22日、「でんきを消してスローな夜を」と題し、酒蔵の若旦那を迎えて日本酒を飲みながら「継ぐ」をキーワードとしたトークイベントや、アイリッシュミュージシャンらを迎えてのライブも同時開催。
カフェギャラリー「レッドハウス」では23日、「フィリピン植林ボランティアに参加して」と題した同店オーナーによる講演会と協賛ライブイベントを企画するなど、各所で趣向を凝らした「キャンドルナイト」が予定されている。
同イベントの普及に努める環境カウンセラーの小笠原美代子さんは「地球にやさしい活動をしている皆さんの話をうかがいながら、参加者間でのディスカッションを企画している。やわらかいキャンドルの灯りをつなぎ手として、話し合うことによる絆から何かが生み出せれば」と話している。