秋田市在住のグラフィックデザイナー・いしだけいたろうさんが8月18日~23日、ギャラリースペース「参画屋」(秋田市新屋表町、TEL 018-828-8561)で「フォトコラージュ」展を開催する。
印刷時にできる紙の「しわ」も作品表現に利用したフォトコラージュ作品
地元の美術系短大で環境デザインなどを学んだいしださんの個展は、2006年の開催以来3年ぶり。同展に先だって8月13日~16日、大町のアートスペースで開かれた展覧会には約120人が来場した。
同展は、「人工的に作られたモノが人の手を離れて管理不能になっていく様を生々しく表現した」(いしださん)というフォトコラージュ作品7点をメーンに展示。インクジェットプリンターで出力するときに紙にできる「しわ」の質感を作品表現に利用するなど、「プリンターを画材として扱う技法で制作を行った」(同)という。
いしださんは「日ごろのデザイン業務では扱うことが少ないダークな部分を表現したかった。作品には戦争や地球の温暖化へ向けたメッセージも込めた」とし、「会場の参画屋は、大町のアートスペースとは違った雰囲気の古い木造建築家屋。会場のイメージを活用してディスプレーするので、ご覧いただければ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~18時。入場無料。