3Dのコンピューターグラフィックス(3DCG)専門の制作会社「ゼロニウム」(秋田市山王6、TEL 018-874-8022)が2月23日、創立5周年を迎えた。
秋田では珍しい分野の制作会社として同社を立ち上げたのは、デザイナーの伊藤茂之さんと黒川匡子さん。
同社は、「徳間書店インターメディア」や「ソニー・コンピュータエンタテインメント」でプレイステーション用ゲームのアートディレクション業務などを担当してきた伊藤さんが2004年、地元の設計事務所や劇団でCGや映像制作に携わってきた黒川さんと出会ったことをきっかけに開業した。
秋田市の城下町当時の復元や地元テレビ局のIDCMのほか、実写版「超神ネイガー」の映像でも特殊効果を担当するなど、これまで数多くの3DCG作品を制作してきた2人は「作品づくりに妥協しないクリエーターとしての意識を持って制作の仕事に接してきた」と口をそろえる。
伊藤さんは「開業当初は地元でも珍しい分野の業種だったが、インターネットが発達した今、秋田のような地方都市でも業務上の不都合はほとんどない」とし、「こういう仕事は、お客さんを感動させてナンボだと思っている。これからも『ユーザーを向いた作品』を作り続けていきたい」と話す。