「超神ネイガー」を運営する海老名保さんがプロデュースする山形のご当地ヒーロー「速新拳ガ・サーン」のデビューへ向けた準備が進んでいる。
「ガ・サーン」は、山形県のシンボル「月山(がっさん)」がモチーフのご当地ヒーロー。玩具の卸などを手掛ける安部玩具(山形市)の安部社長が2007年、「ローカルヒーローは、どうしても全国区のヒーローに比べて劣るのが普通だが、超神ネイガーは全然違った」ことから、「山形にもご当地ヒーローを」と秋田のご当地ヒーロー・超神ネイガーを手掛ける海老名さんに依頼して企画した。
「ガ・サーン」は、「山伏、即身仏、おしんなど、山形にある修行のメージを漫画『北斗の拳』的な世界観に投影した」(海老名さん)という。漫画の主人公ケンシロウがモチーフの「ガ・サーン」の必殺技は、山形の名産品「だだちゃ豆」から生まれた「だだちゃ拳」。「だだちゃちゃちゃちゃ」と叫びながら悪役を倒すという設定で、悪役も同じく漫画のイメージと山形の地名から「ザオウ」。
「人形とヒーローは顔が命」(海老名さん)というマスクは、海老名さんが2分の1スケールの原型を製作し、秋田県産業技術総合研究センター(秋田市)が所有する工業用立体コピー装置を活用。完全左右対称の「ケンシロウのようなクールなマスク」(同)に仕上げた。
今年上半期中のデビューを目指す。