今野仁さんが先月出版した絵本「ちびっコなまはげ・がおたくん」(秋田文化出版)の好評を受け、今夏、携帯ストラップなどが商品化される。
元中学校教員で超神ネイガーの脚本や同コミックの原作などで知られる今野さんは「大学で洋画を専攻したが、立体造形も得意。自主映画の制作などにも関わってきた」というマルチプレーヤー。絵本「がおたくん」のイラストやストーリーのほか、絵本に登場する撮影用のフィギュアも自身で手がけた。
「北欧の厳しい自然の中にあって、世界の人々に愛されるムーミンへの憧れがあった」と話す今野さんは、「雪国秋田の来訪神『なまはげ』はフィンランドの妖精であるムーミンの世界にも通じる」と、「子ども向けのやさしいキャラクター」(同)としてなまはげをモチーフにした「がおたくん」を制作。先月発売した絵本は、県内書店のほか「道の駅」など土産物店に置いたところ、「一部書店では品薄になった」(同)ほどの人気に。
今野さんは「絵本の出版は長年の希望だった。子どもたちに『生きていてほしい』という思いを込めて制作したので、何か感じとってほしい」とし、「秋田には秋田公立美術工芸短期大学のような秋田の『バウハウス』とでも言うべき資産もあるが、『がおたくん』も若いクリエーターが秋田で活躍できるムードを盛り上げる一助になれば」とも。
携帯ストラップや菓子類などのキャラクターグッズは今夏、県内土産物店で発売を予定する。
ちびっコなまはげ・がおたくん公式サイト秋田文化出版秋田のコンビニで販売中の「超神ネイガー」本、発売5日で品薄店も(秋田経済新聞)