ティータイムを組み合わせた写仏体験会「写仏カフェ」が12月18日、秋田市にぎわい交流館AU(秋田市中通1)で開かれた。
2013年11月、県内の寺院関係者が「気軽に仏教に触れられる場を」とお茶と菓子を食べながら修行体験を楽しむことができる写経・写仏の体験会として企画。県内寺院の副住職5人とスタッフ1人が、寺院が繁忙な1月と8月を除き約1カ月おきに「写経」と「写仏」の体験教室を交互に開く。
当日行われたのは仏画を写し描く修行「写仏」。一筆ずつ丁寧に線を入れて仏画を完成させる作業を通じて精神を落ち着かせられることなどから人気を集め、定員の50人を上回る61人が参加する盛況ぶりを見せた。
体験会の前半、講師を務めた満蔵寺(河辺)副住職の黒木淳祐さんが、「千手観音」の装備品について100円ショップのアイテムを用いながらユーモアたっぷりに解説。参加者の笑いを誘うなど、終始和やかな雰囲気で行われた。「充実した時間を過ごすことができた」と初めて参加したという30代の女性。
東泉寺副住職の柴田和明さんは「写仏に真摯(しんし)に臨む姿は見ていて、とてもありがたい。参加者の年齢層は幅広く、これまでには小学生の参加もあった。老若男女問わず、多くの皆さんに体験いただけたらうれしい」と話す。
次回は2016年2月20日、同施設で開く。開催時間は18時30分~20時30分。参加費は500円。参加には予約が必要。問い合わせは黒木さん(TEL 090-9300-4617)まで。