現在会期中の秋田市議会定例会の傍聴者数が、昨年比で増加傾向を見せている。
6月19日に開かれた一般質問には、午前中だけで38人の市民が傍聴し、約80席の傍聴席の半分ほどを埋めた。2014年同月の1日平均10人、同年の定例会と臨時会を合わせた年間平均27人を大きく上回った。
春の統一地方選直後の定例会であることや、選挙後に新たに立ち上げられた第2会派が市民に傍聴を呼び掛けたことのほか、市議会事務局が2月から東北の議会では初めて無料通信アプリ「ライン」を使った議会情報を発信していることなどが要因と見られる。
初めて傍聴に訪れたという市内在住の女性は「地域課題など市民の目線からの質問もあり、市政を身近に感じることができた」と話す。市内在住の男性は「議員の質問事項を記載した資料も配布されて分かりやすく面白かった。より踏み込んだ議論の場になれば、市民の関心がもっと高まるのでは」と今後の議会運営に期待を寄せた。