豊作や子どもの成長を祈る伝統行事「新屋鹿嶋祭」が6月8日、秋田市新屋で開かれる。
例年、6月の第2日曜に開かれ、350年続くとされる同行事。武者人形を乗せた「鹿嶋船」を町内ごとに趣向を凝らして手作りし、日吉神社(秋田市新屋)に奉納。お祓(はら)いを受けた後、町内を練り歩き、豊作や子どもの無病息災などを願って鹿嶋船を雄物川に流す。
今年は地元商店会のほか、秋田公立美術大学や秋田県立栗田養護学校と連携したPRイベントも初めて企画。鹿嶋船を身近に見たり触れたりできるコーナーを設けるほか、新政酒造跡地や渡邊幸四郎宅を会場に関連パネル展を開いたり、新屋酒造跡地の湧き水を使ったジュースを振る舞ったりして同行事と地域をPRする。
新屋鹿嶋祭保存会の高橋伸さんは「日吉神社に行き来する多くの鹿嶋船と触れ合うことができる機会。地元の地域資源を生かした催し物も用意しているので、足を運んでもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は9時30分~12時30分(PRイベントは13時まで)。雨天決行。