秋田空港(秋田県)旅客ターミナルの店舗で販売されている地元の伝統菓子「なんばこ」が空港利用者の人気を集めている。
地元の地場産品のプロデュースを手掛けるビッグボス(秋田市)が1月、秋田県南部沿岸の由利本荘地域で古くから親しまれてきた伝統菓子を商品化した。県産のうるち米の粉(上新粉)を練って油で揚げた菓子で、口に含むと懐かしい素朴な味わいがある。
名称は地元で広く使われているもので、出来上がりの形状が「南蛮(なんば、なんばん)」(唐辛子)に似ており、それに小さい物を表す秋田弁の「こ」がついて「なんばこ」と呼ばれるようになったとされている。「長い間、家庭で食べ継がれてきた地域密着のお菓子だが、その発祥や歴史については地元の人もよくわかっていない」とメーカー担当者。
空港売店では発売以来、「秋田空港で買える地元オリジナルの味」としてジワリと人気が広がっている。比較的地味なパッケージにもかかわらず、現在までに100個以上を売り上げているという。
価格は380円。「おみやげ広場 あ・え-る」(TEL 018-886-3367)で扱う。営業時間は7時~20時30分。(取材協力=みんなの空港新聞)