秋田の観光振興を目的にフェイスブック内に立ち上げられた写真投稿グループ「とほほ秋田」に、県内のユニークなスポット写真が続々と寄せられている。
「観光スポットとして紹介するほどではないが、印象に残る県内のスポットを紹介し合おう」と10月上旬、観光情報サイトを運営する秋田市在住の今野仁さんら数人がフェイスブックで写真投稿グループを立ち上げた。運営開始から3週間ほどの間に投稿された写真は約150枚、メンバーは360人を超えた。投稿された写真には毎日、数十件のコメントも寄せられている。
まち中で見かけた風変わりなオブジェや看板、農業県らしく珍しい風貌の「かかし」情報、飲食メニューなど、メンバーから投稿される情報は多種多様。飼い主は否定するが、人が描いたと思われる「眉毛のある秋田犬」や「体格がよすぎる人魚像」も。
「ちょっと変わってることが人の心をくすぐる。地域のきれいな部分を紹介するだけではなく、皆さんに笑ってもらうことを通じて地元のPRにつなげられれば」とグループ管理人の一人の利部浩さん。今野さんは「反響の大きさに驚いている。投稿写真はさまざまな視点から捉えられていて面白い。無理に観光スポットを探すのではなく、自分が住んでいる地域の魅力を再発見するきっかけにしてもらえれば」と参加を呼び掛ける。