秋田市出身の美術家・鴻池朋子さんと地元の若手アーティストらが現在、秋田県立美術館(秋田市千秋明徳町)で来年1月に開催予定の展覧会へ向けた作品制作作業を進めている。
「秋田の新しい神話地図」をイメージした展覧会の準備を進める地元アーティスト
2014年に秋田県で開催予定の国民文化祭へ向け、地元で美術分野の機運を高めることが目的の「あきたアートプロジェクト」の一環として企画された同展。同館で11月20日に開かれた説明会には、地元で絵画や木工などの制作に取り組む若手アーティストら30人以上が参加した。
同展は、鴻池さんと人気カードゲーム「ポケモン」の企画などを手掛けるゲームプランナー・大山功一さんが秋田の「地名」「民話」「伝説」「方言」などを記載したカード約150枚を制作し、地元クリエーターがカードをランダムに組み合わせて作った30点以上の「ストーリー」を基に制作した絵画や立体造形作品を出品。鴻池さんのミクストメディア作品「アースベイビー」と共に展覧会会場を地図に見立ててディスプレーすることで、「秋田の新しい神話地図」を描き出そうという試み。
鴻池さんは「これまでの秋田のイメージをいったん壊してもらいたい。出品する皆さんは、自分のこれまでの世界を広げた作品を制作してもらえれば」と話す。
開催は来年1月20日~29日を予定。