秋田の伝統工芸技術「曲げ木」を使った幼児向け木製二輪玩具「Type-01」が10月3日、2011年度のグットデザイン賞を受賞した。
同商品を企画・販売するのは、木製品のデザインなどを手掛ける「ワークス・ギルド・ジャパン」(秋田市将軍野南2、TEL 018-880-5145)。秋田県産など東北地区で伐採されたブナ材を使い、全長85センチ、重さ約4.2キロのペダルのない幼児向け自転車を2009年に発売した。
同年、ドイツ・ミュンヘンで行われたヨーロッパ最大のサイクルイベント「ユーロバイクショー」に同製品を出品したところ、高いデザイン性や「曲げ木」の技術力などに注目が集まった。ヨーロッパ安全基準「CEマーキング」も取得し、現在、ベルギーや韓国などへも輸出販売されている。
子ども向けの「木育」活動にも取り組む同社デザイナーの大野英憲さんは「受賞は多くの地元企業の皆さんのご協力のおかげ」とし、「100年の歴史がある秋田の『曲げ木』技術などを活用しながら、これまでにない製品作りを続けていきたい。秋田の木材製造業の活性につなげられれば」と話す。
価格は3万8,000 円(専用スタンドは2,500円)。