スマートフォン向けアプリ「セカイカメラ」の観光情報サービス「ARTRAVEL」に現在、秋田県の公式観光情報が掲載されている。
「iPhone」などスマートフォン内蔵のカメラをかざすことで、ディスプレーに写し出される景色と共に「エアタグ」と呼ばれる文字や写真などの情報が表示される同アプリ。「エアタグを使うことで、自然公園など観光地の景観を壊さずに情報を提供できるのでは」と、「頓智ドット」(東京都新宿区)が提供するサービスを活用し、秋田県観光課が企画した。
「旅」「祭事」「温泉」「自然」などジャンルごとに分けた秋田県内の「エアタグ」は現在、角館の武家屋敷通りや田沢湖など観光スポットを中心に2500カ所以上。県の観光マスコットも務めるご当地キャラ「ちびっコなまはげ・がおたくん」が、JR秋田駅や土崎駅周辺の観光スポットの「エアタグ」に登場し、スマートフォン用壁紙がダウンロードできるなどのギミックも盛り込んだ。今後、ご当地グルメやスイーツ情報のほか、体験型イベント情報などの掲載も予定する。
県観光課の担当者は「当初は、国定公園など法規制のため観光案内看板を設置できないエリアでの活用が有効と考えていたが、スマートフォンの急激な普及から当サービスの可能性も高まっている」とし、「観光案内所などこれまでの対面案内などと併せ、秋田への旅行者の皆さまに役立つ地元情報を提供できれば」と話す。
同アプリは、「App Store」「Androidマーケット」でダウンロードできる。無料。