秋田市のウェブプロダクション「トラパンツ」(秋田市川尻御休町、TEL 018-883-1909)が現在、県内の観光ホテルを回りながら日常業務を行う「旅するオフィス」プロジェクトに取り組んでいる。
ホテルに宿泊して日常業務を行うことで、「東日本大震災の影響から宿泊客減に苦しむ地元の観光業を応援しよう」と期間限定で企画した。
「田沢湖高原プラトーホテル」(仙北市)へ初めて「出社」した5月下旬に続き、6月7日、同社社員15人は森岳温泉郷「丸富ホテル」(三種町)に出社。ホテルにパソコンや通信機器などを持ち込み、総務事務や制作作業などの業務をこなした。
同社の長谷川敦社長は「日頃お世話になっている地元の観光業者の皆さんに恩返しをしたい思いで企画した。環境が変わることで、社員も逆に業務に集中できるメリットもある」と話す。「被災地の直接的な支援も大切だが、地元企業が足元をしっかりさせることが復興へつながるのでは」とも。
現在、同プロジェクトへの参加企業も募集する。「複数の会社が同時に移動オフィスを実現することで、業務上の相乗効果も得られるのでは」と長谷川社長。次回は6月下旬~7月上旬、男鹿温泉郷への「出社」を予定する。