秋田市在住のミュージシャン渡部絢也さんが制作した「ちんあなごのうた」が現在、話題を集めている。
アナゴ科の海水魚でウナギに似た細長い体型の「チンアナゴ」。「波に揺られながらプランクトンを食べる姿が愛くるしい」と、男鹿水族館GAO(男鹿市)で見たことをきっかけにファンになった。チンアナゴの生態を盛り込んだ詞を作り、アップテンポでロック調の曲に仕上げた。
インターネットを通じて知り合ったイラストレーターのいせきあいさんが同曲のキャラクターアニメも制作し、昨年10月、動画サイト「ユーチューブ」で公開したところ、茨城県の水族館の「チンアナゴ」コーナーで動画が紹介されたり、今春には水族館関連グッズなどを扱う千葉県の会社が同キャラを使った商品の発売を決めたりするなど話題に。2月1日には新曲「ちんあなごバラード」も公開した。
昨年4月にそれまで勤めていた会社を退職し、現在は音楽活動に専念する渡部さん。「曲はほとんど即興で作った。皆さんが何も考えずに楽しんでもらえるような音楽や短編アニメ作品などを作っていきたい」と意気込む。