秋田県内の蔵元5社のグループ「NEXT5(ネクストファイブ)」が11月2日、醸造酒の共同製造に取り掛かった。
「次世代の秋田の日本酒業界を盛り上げよう」と今春、県内の酒造メーカーの若手経営者ら5人が、技術交流やPR活動などを目的にグループを結成。これまでにも日本酒関連イベントなどを行ってきた「新政酒蔵」(秋田市大町6)、「秋田醸造」(楢山登町)、「栗林酒蔵」(美郷町)、「福禄寿酒蔵」(五城目町)、「山本」(八峰町)の5社が、共同醸造酒づくりに取り組む。
「酒母仕込み」「麹づくり」「六郷湧水の採取」「原料処理」「蒸し作業」「もろみ管理」など酒造りの主要工程を5社で分担し、リレー式で作業を進める「業界初の試み」(新政酒蔵の佐藤祐輔専務)だという。
佐藤さんは「技術交流を行うことを目的に集まった各社の技術を結集して酒づくりに取り組む」とし、「これまでの日本酒のイメージとは一線を画したフレッシュでフルーティーな『究極の日本酒』を目指す」と意気込む。「当プロジェクトを通じて、新世代の秋田の日本酒をPRする機会になれば」とも。
商品名は「The Beginning 2010」。内容量は500ミリリットル。価格は未定。
12月24日の発売を予定する。