提供:東日本旅客鉄道(株)秋田支社 制作:秋田経済新聞編集部
JR東日本が2021年4月以降、東北6県の自治体や交通・観光事業者と連携して展開した「東北ディスティネーションキャンペーン」。中でも、同社が「非接触・キャッシュレスの旅」の普及を目的に提供するスマートフォン向け地域・観光型サービス「TOHOKU MaaS(とうほくまーす)」は、電子チケットで東北をシームレスに回遊できる利便性や情報提供機能などから、旅行者のみならず、地域住民の生活ツールとしても注目を集めた。
同社は2月、これまで期間を定めて提供した同サービスの社会実装を決めた。2022年度以降は、サービス拡充を図りながら、継続的に提供する。
現在、同社などが、秋田・男鹿エリアでキャッシュレス旅行推進キャンペーンを展開する。
同サービスの中心機能は、スマートフォンを使い交通手段の予約から決済まで行うことができる「交通チケット」。「モバイル Suica」やクレジットカードを組み合わせて、ペーパーレスで使うことができる電子チケットだ。秋田県内では、「秋田・男鹿フリーパス」などJRを含むフリーパスに加え、定員制高速バス(秋田=仙台、本荘=仙台)や秋田空港連絡バスなどでも使うことができる。東北6県27の主要駅(県内では、秋田・大曲・田沢湖)から利用できる「駅レンタカー」を特別価格で予約できるサービスも用意する。
旅行先で使えるのは「観光チケット」。あらかじめ、同サービス上で観光施設入場券などを手配しておくことで、キャッシュレスでスムーズに施設を利用できる。さらに、東北各地のレストランや土産物店などで使える1枚500円の「東北MaaSチケット」機能を使い、各地の郷土料理を食べ歩いたり、日帰り温泉入浴を楽しんだりすることも。「東北MaaSチケット」の購入には「JRE POINT」を使うこともできる。
ほかにも、エリアごとのモデルコースなどに基づいて組み立てた旅行プランを保存できる「旅行プランニング」機能や、往復の移動時間と現地で滞在する時間などを考慮しながら、周辺の観光施設や体験メニューなどの情報収集ができる「リコメンド」機能など、観光旅行者のみならず、地域住民の「ちょっとしたお出掛け」に使える機能も多い。
秋田・男鹿エリアでは、現在、JR東日本秋田支社(秋田市中通7)と秋田県観光連盟(山王3)、秋田県の3者でつくる秋田県密着型旅行商品開発促進協議会が、交通チケット「秋田・男鹿フリーパス」などを利用したキャッシュレス旅行の推進事業を展開する。
秋田駅と男鹿駅の往復のほか、秋田市中心市街地循環バスも2日間利用できる「秋田・男鹿フリーパス」。男鹿市内では、「男鹿水族館GAO」と「なまはげ館」の入館に同サービスの観光チケットを使うことができる。
「観光地はもちろん、途中駅の魅力も発見しながら、ペーパーレスでシームレスな旅行を体感いただければ」とJR秋田支社観光推進室の担当者。
「TOHOKU MaaS」の観光チケットが使える男鹿市の「なまはげ館」
観光チケットを使いキャッシュレスで入館できる「男鹿水族館GAO」
交通チケット「秋田・男鹿フリーパス」か、両施設いずれかの観光チケットの利用者には、なまはげやシロクマ、男鹿線を走行する蓄電池電車「ACCUM EV-E801」をデザインした特製クリアファイル2枚1組を施設ごとに先着100人、計300人に進呈する(3月13日まで)。
「秋田・男鹿フリーパス」の利用などで進呈する特製クリアファイル
特製クリアファイルは、交通チケット画面をJR男鹿駅構内の観光案内所で提示するか、観光チケットを使い施設に入館することが必要。
秋田・男鹿フリーパス乗車料:大人=1,600円、子ども(小学生以下)=500円 | 男鹿駅観光案内所(JR男鹿駅構内) 営業時間:9時~17時 |
---|---|
なまはげ館入館料:大人=1,100円、子ども(中学生以下)=400円(※) | 男鹿市北浦真山水喰沢 営業時間:9時~16時 |
男鹿水族館GAO入館料:大人=550円、子ども(高校生以下)=275円(※) | 男鹿市戸賀塩浜壷ケ沢93 営業時間:9時~16時 |
※観光チケットの利用は2022年3月31日まで。
交通チケット「秋田・男鹿フリーパス」や観光チケットの利用には、「TOHOKU MaaS」への会員登録が必要(登録無料)。
「TOHOKU MaaS(とうほくまーす)」トップ画面(QRコードでアクセスできる)
コロナ禍で県外への移動がままならない今。交通チケット「秋田・男鹿フリーパス」を使って、ペーパーレスなキャッシュレス旅行を体験しながら、地元の魅力を再発見してみるのも楽しいのでは。