飲食店による冷凍メニューの販売が、現在、秋田市などで広がりを見せている。
秋田市のナポリピッツァ専門店が販売する冷凍メニュー「ゼッキーニ」
レバニラの家庭調理向け冷凍商品の販売を始めたのは、「レバニラや金太郎」(秋田市南通亀の町)などを営業する「ゴールドナゲット」(千秋久保田町)。2020年に秋田市内で開業し、2023年9月には「東京出張所」(東京都品川区)も開業した。「金レバ」の商品名で販売する冷凍商品は、5人前セット(4,400円)と10人前セット(7,700円)を用意する。社長の高木克哲さんが出演し、家庭での調理法を紹介する動画をユーチューブで公開するなどして販売を促進する。
「中華そば今野」(大仙市)は、同店メニューの冷凍商品を自販機で販売。大仙市内に加え、1月には秋田市にも展開した。カモと昆布のだしを使うスープに岩手県産の小麦粉を使う細麺を合わせる「金の鴨だし中華そば」と、カモと魚介だしを使うスープに北海道産と岩手県産の小麦粉を使う中太縮れ麺を合わせる「銀の鴨だし中華そば」(以上、1,000円)などの冷凍メニューを販売する。カモ肉のチャーシューやメンマ、ネギなどのトッピングも付ける。
秋田市民市場内で営業するナポリピッツァ専門店「ゼッキーニ・ピッツァ・バンカレッラ」(中通4)は、7月7日、店内で焼き上げたピザを急速冷凍し、真空パックする冷凍メニューを発売。商品は作り置きせず、注文を受けてから店舗と同じ調理法で作ることなどが特徴。「マルゲリータ」「ロマーナ」「シチリアーナ」「ゼッキーニ」(1,200円~2,100円)など9種類のピザと、「店主のおすすめ」など3枚セット(3,380円~5,980円)を用意する。
日本ナポリピッツァ職人協会(東京都渋谷区)が主催する調理技術大会で優勝経験を持つ店主の大関真吾さんは「上手に温め直すことで、焼き立てに近いおいしさを再現することができる。家庭でも当店の味を楽しんでほしい」と話す。「当商品をきっかけに、店舗にも立ち寄ってもらえれば」とも。