ウクライナ出身で秋田市在住のタクシー運転手のサンガル・ナターリアさんが、現在、ウクライナ支援のための募金箱を車内に設けて営業している。
2021年8月から秋田市内のタクシー会社のドライバーとして勤務するナターリアさん。ウクライナ出身であることを知った乗客から、勤務中に寄付の申し出を受けることがあるところ、「ありがたいと同時に、乗車賃以外のお金を受けることに気が引けた」ため、勤務するあきた県都交通(秋田市寺内堂ノ沢1)の許可を得て、3月17日、「UKRAINE」との文字やリボンなどで飾り付けた高さ12センチほどの円柱の募金箱を車内に設けた。
「おつりはいらないから募金箱に入れて」「ウクライナのために使って」などの声を掛けられながら、車内で乗客から寄せられた寄付金は2日間で5,100円。
ナターリアさんは「ウクライナでは医薬品に困っている人が多い。食料の調達やガソリン代にもお金が必要。1人では難しいことだが、たくさんの人が少しずつでも協力してくれることに感謝している」と話す。
キエフに隣接するジトーミル在住のナターリアさんの友人を通じて、同地で活動するボランティア団体へ送金し、現地で避難することができないでいる市民の食品や医薬品、日用品などの購入費に充てる。