秋田県立美術館(秋田市中通1)脇の通路に6月28日、「ストリートピアノ」が設けられた。
秋田市中心市街地に常設し、自由に演奏を楽しむことができる「ストリートピアノ」
まちなかに常設し、通行人などが自由に弾くことできる「ストリートピアノ」。10年ほど前にイギリス・バーミンガム市内の街角に設けられて以降、世界の都市に広がる。
秋田市内では、広小路商店街振興組合と同エリアを管理する会社などが協力し、市民から寄贈を受けたピアノ1台を同美術館とエリアなかいち商業棟を挟む通路に設けた。
設置初日、3人の女性が数曲ずつピアノ演奏を披露し、まちなかに響くピアノの音色に引き寄せられるように立ち止まる市民の姿が多く見られた。
「これまでとは違う雰囲気の中で、気持ちよく弾くことができた」と演奏を披露した市内在住の金野香さん。美術館を訪れていた市内在住の女性は「美術館を出たところ、ピアノの音がどこからともなく聞こえてきて驚いた(笑)。(ストリートピアノを)テレビでは見たことがあったが、秋田にも設けられてうれしい」と話す。
ピアノの設置を企画した同商店街振興組合の佐々木清理事長は「皆さまの協力もあり、まちなかでピアノの生演奏を楽しむ場を設けることができた。演奏の巧拙などを気にせず、自由に街角の文化に触れてもらえれば」と利用に期待を寄せる。
演奏時間帯などを問わず、24時間、誰でも自由に弾くことができる。