秋田市金足地区の広報誌「広報かなあし」の10月30日発行号のイラストが現在、地元住民の間で話題になっている。
金足農野球部を描いた素朴なタッチのイラストが話題を集める広報誌
秋田市金足地区振興会が年3回、1500部発行する広報誌の14号。8ページ中4ページを使い、同地区にある金足農業高校野球部の今夏の活躍を紹介する特集を組んだ。
大会終了後に同校で行われた報告会の様子を記事と写真で紹介するほか、「絵でふりかえる金農(かなのう)の快進撃」と題し、力投する吉田輝星投手や、近江高校戦で劇的な「ツーランスクイズ」が決まった瞬間、体を反らせながら力強く校歌を歌う球児たちの様子など、テレビや新聞で多く紹介された「名場面」を描いたカラーイラスト22点で、初戦から決勝まで試合別に紹介する。スポーツ紙を彷彿(ほうふつ)とさせる表紙デザインで初めてカラー印刷した。
同地区在住の男性がSNSで紹介したところ、素朴なタッチながら躍動する球児を描いたイラストに注目が集まり、「最高」「ほしい」などのコメントが寄せられた。
広報誌の発行に携わる追分駅前町内会の藤原正三さんは「金足地区を知っていただきたい思いで発行している。球児の特長をよくとらえたイラスト。野球を知らない人にも楽しんでいただける内容になったのでは」と話す。「秋田市民が描いたイラストだが、作者が誰なのかは秘密」とも。
発行部数は1500部。同地区の18町内会に全戸配布するほか、公民館や公共施設に設置する。