現在ブレーク中の千葉県船橋市の非公認キャラ「ふなっしー」がまだ無名だった昨年、秋田の猫キャラ「ニャジロウ」が陰ながら活動を支えていた。
昨年11月に埼玉県羽生市で開かれた「ゆるキャラさみっと in 羽生」への出場を目指していた「ふなっしー」。イベント出場条件として市町村などからの推薦状が必要だったところ、まだ知名度が低く、市の非公認キャラの「ふなっしー」は推薦状を得ることができずにいた。
秋田代表としてイベント出場が決まっていた「ニャジロウ」が「ふなっしー」の窮状を知り、物販ブースを手伝う「バイト」としてイベント会場に同行した。
2日間のイベント期間中、ブースの設営や運搬、来場者の呼び込みなど、「朝から夜まで秋田や東北のPRのために働いた」(ニャジロウ作者のやなぎはらともみさん)という無名時代の「ふなっしー」。「来場者から『かわいくない』『気持ち悪い』などと言われながらも、『ふなっしー』のお蔭でブースはにぎわった」という。
「ふなっしーとはツイッターなどを通じて交流があった。人気が出たことが自分のことのようにうれしい。売れても売れなくても変わらない真面目な『キャラ柄』を尊敬している」とやなぎはらさん。
「千葉のPRキャラなのになぜか東北ブースで働いていた(笑)」とふなっしー。「イベント会場などで子どもから大人まで喜んでくれる様子がうれしく、自腹で活動していた。やなぎはらさんには大変世話になった」と下積み時代を振り返る。
その後、2月に両キャラが一緒にラジオ出演したり、「ふなっしー」グッズのデザインをやなぎはらさんが手掛けたりするなど、両キャラの交流は続いている。今夏、秋田市内で開催予定のイベントにも出演予定。