超神ネイガー原作者、ナマハゲ伝道士の視点から「正義の味方」を講演

高橋さんが描いた「超神ネイガー」初期のイメージイラスト © F2-ZONE,inc.

高橋さんが描いた「超神ネイガー」初期のイメージイラスト © F2-ZONE,inc.

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 女性のためのライフスタイル提案型勉強会「秋田BLC(ベリー・リビング・サークル)」は10月16日、超神ネイガーの原作者・高橋大さんを招いた講演会「ナマハゲ習俗と正義のみかた」をパーティーギャラリー・イヤタカ(秋田市中通6)で開催した。

約80人が参加して行われた超神ネイガー原作者・高橋大さんの講演

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 ナマハゲ伝道士でもある高橋さんは、男鹿市や大内町など県内各地に伝わるナマハゲを、「行事」ではなく「習俗」の視点から講演した。「ナマハゲ本来の呼び名は、ナモミハギ」「ナマハゲは様式や儀式的なものだけではなく、大人がその気配をにおわすことで子どもをいさめていたもの」「ナマハゲの成り手が少なくなっていることから、行事の際には携帯電話で連絡を取り合いながら、少人数のナマハゲが効率的に各家庭を回っている」など、ナマハゲ周辺の裏話を、秋田弁を交えながら披露。

 超神ネイガーのキャラクター設定や周辺造形などを手掛ける原作者としての高橋さんは「ネイガー・ショーは、秋田の方言をふんだんに使うほか、御神楽(おかぐら)や歌舞伎に通じる要素を込めているため、年配の人にも理解してもらいやすい」とし、「ナマハゲに扮(ふん)した父親が子をいさめ、その子を祖父がかばうのが、ナマハゲの習俗としての構図。ネイガー・ショーも同じように祖父と孫とのコミュニケーションのきっかけになっているようだ」と人気の理由を分析。

 高橋さんは、超神ネイガーの発案者・海老名保さんとは幼稚園からの幼なじみ。「子どものころ一緒にマンガを読んで、笑うポイントが同じだった」(海老名さん)ことなどから4年前、海老名さんに声をかけられる形でネイガー・プロジェクトをスタートしたことや、「子どものころはライダーごっこに夢中だったが、よく考えると今も同じことをやっている(笑)。ナマハゲ行事は『重要無形文化財』だが、ネイガーは『荒唐無稽(こうとうむけい)文化財』になれれば」と話すなど、終始、会場をわかせていた。

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