
三種町の会社員じゅんさい次郎さんが秋田県内の特産品と「マタギ」のフィギュアを撮影した写真作品をXに投稿し始めて1年がたち、フォロワーが5000人を超えた。
秋田県阿仁地区などで狩猟をなりわいとする「マタギ」が熊に立ち向かったり、仕留めた熊を解体したりする作業をモチーフに、ナイフを持つ高さ7センチほどのマタギのフィギュアが県内の食品などを「解体」する写真作品シリーズ。昨年2月4日、Xに「きりたんぽを解体するマタギ」とのタイトルで投稿したのを皮切りに、Xやインスタグラムで「解体するマタギ」作品をシリーズ展開する。
秋田犬のフィギュアに見守られながら秋田市の銘菓をさばく作品や、ご当地パンの食べ方をイメージした作品、5体のフィギュアが男鹿産のベニズワイガニに立ち向かう作品など、これまでに「解体」した産品は約200点。Xのフォロワーは5300人、インスタグラムは4100人に増え、Xの閲覧数は平均5000回ほどだが、多いときで12万回、2500件の高評価が寄せられることもある人気コンテンツになった。
三種町特産のジュンサイ栽培やきりたんぽの製造販売を手がける会社に勤めるじゅんさい次郎さん。「マタギの動きをイメージしながら、特産品がおいしく見えるよう工夫しているが、ゼリー状の膜で覆われたジュンサイらしさの撮影に苦労した」と話す。
「会社や特産品のPRに始めたSNSだが、県出身のユーザーが秋田のことを思い出して寄せてくれるコメントがうれしい」と話す。「いつか熊を解体してみたい」とも。