秋田の中高年向けフリーマガジン「Ag（エイジー）」は4月1日、同誌初の県外版となる「Ag仙台版」を創刊する。

　「少年の心を持ち続ける、大人の男の生活応援誌」をコンセプトに、エンカレッジ（秋田市寺内、TEL 018-838-6406）が2004年に創刊した同誌は、「もともと50歳以上の男性がメーンターゲットだったが、秋田版は女性読者の方が多くなった」（渋谷明美編集長）というほど読者層が拡大したことや、「秋田・仙台間の人と物の交流を活性化させたい」（同）ことなどから「仙台版」の創刊を決めたという。秋田発のフリーマガジンで、県外版の発行はきわめて珍しい。

　「東北における支店経済の中心でもある仙台は、首都圏や関西などから転勤で来ている人も多い地域。『秋田は癒しの国』という視点から仙台に秋田情報を投げかけることで、秋田・仙台間に新たな人的・物的交流を生み出せるはず」（渋谷編集長）と仙台版に期待を寄せる。

　赤いロゴデザインの秋田版に対して、「仙台版」では青色を使うなど誌面の雰囲気も変え、創刊号では、全国的な著名人のインタビュー記事や秋田新幹線とレンタカーを使った『秋田の温泉巡り』特集も予定する。

　渋谷編集長は「秋田は外のものを『受ける』ことが多いが、外に『出して』いく工夫も大切。秋田の『おもてなし』をプロデュースするような記事に取り組んでいきたい」とし、「編集部はもちろん、会社としても第二創業期のつもりで頑張っている」と意欲をみせる。

　「仙台版」はA4版16ページ、オールカラー。日本経済新聞などに折り込むほか、理容室6,000店舗などの設置店を通じ、計6万部を隔月刊で配布する予定。

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