秋田に精神障がい者支援カフェ スタッフの社会参画をサポート

秋田市内の障害者福祉施設利用者がスタッフを務めるカフェ「ごろりんはうすStory」

秋田市内の障害者福祉施設利用者がスタッフを務めるカフェ「ごろりんはうすStory」

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 精神障がい者の社会参画を支援するカフェ「ごろりんはうすStory」(秋田市山王1、TEL 018-893-6991)が5月9日、オープンした。

カフェ「ごろりんはうすStory」店内の様子

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 精神障がい者の社会復帰に向けたトレーニングを兼ね、NPO法人「あきた福祉共生会」(山王新町)が運営する。施設職員の指導を受けながら施設の利用者がスタッフを務める。

 95平方メートルほどの店内にカウンター3席、テーブル席4席とソファ席を設ける同店のメニューは、レギュラーコーヒー(300円)のみ。今後、スタッフの修練度などに合わせてメニューを増やす予定だという。

 店内には、岩手県花巻市の社会福祉法人が運営する「るんびにい美術館」の協力を得て絵画13点を展示したり、同施設利用者が制作した手芸作品を展示・販売したりするなどギャラリー機能も充実させた。

 同施設の藤原芳子理事長は「コミュニケーションが苦手なスタッフの運営のため不安もあったが、開店から数日で成長が見られることに感動している」とし、「一般のカフェに入店することに抵抗がある障がいを持つ方からの問い合わせも多い。万人がくつろげる場になれば」と利用を呼び掛ける。

 同店のスタッフを務める女性は「接客はまだ緊張するが、私たちが接客することを通じて障がいを持っている人でも働くことができることへの理解が広がれば」と意欲を見せる。

 営業時間は10時30分~15時。土曜・日曜・祝日定休。

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