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秋田駅前の老舗喫茶店「やちよ本店」が閉店へ-「パルル」は継続

JR秋田駅前の老舗喫茶店「やちよ本店」店主の藤田諭さん

JR秋田駅前の老舗喫茶店「やちよ本店」店主の藤田諭さん

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 JR秋田駅前の老舗喫茶店「やちよ本店」(秋田市中通4)が6月25日の営業を最後に閉店する。

喫茶店「やちよ本店」の名物だった壁面の落書き

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 1947(昭和22)年に開業した飲食店「やちよ」。1970(昭和45)年、現在の店主・藤田諭さんが店名を引き継ぎ、駅前にイトーヨーカドーが開業したことに合わせ、1978(昭和53)年11月から現在の場所で営業を続けてきた。「ステーキピラフ」や「ビーフシチュー」など定番メニューのほか、「モーニングサービス」や「フルーツパフェ」なども人気を集めた。

 「お客さんと話すのが好き」という藤田さんとの会話を楽しみに来店する親子2代にわたる常連客もいるなど、「駅前の喫茶店」として市民に親しまれてきたが、健康上の理由などから閉店を決めた。

 来店客による壁面の多数の落書きは、「当初は書いた本人に消させていた」が、「消す作業が追いつ付かなかった(笑)」ことから同店の名物になった。

 「古いお客さんから電話や手紙などで閉店を惜しむ声を頂いていて、ありがたい」と藤田さん。「閉店を決めた今でも、もう少しやりたいというのが正直な思いだが、体力のあるうちに店を整理したい。ご理解いただければ」と話す。

 営業時間は7時30分~20時。同店系列の「パルルやちよ」(中通2)の営業は継続する。

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