秋田で「バーンロムサイ」展-タイHIV孤児支援で

バーンロムサイの子どもたちが描いた絵画のほか、有名セレクトショップの評価も高い衣類や雑貨類を展示販売する店内

バーンロムサイの子どもたちが描いた絵画のほか、有名セレクトショップの評価も高い衣類や雑貨類を展示販売する店内

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 小松クラフトスペース(秋田市中通4、TEL 018-837-1118)は8月17日から、タイ・HIV感染孤児を支援するチャリティー展「バーンロムサイ展」を開催している。

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 タイ・チェンマイにあるNPO法人バーンロムサイは、名取美和さんが1999年に両親をエイズで亡くし自分たちもHIVに感染した孤児のために立ち上げた施設。

 名取さんの活動を新聞で知って共感し、現在同NPO法人の日本事務所で働く久我さんは「寄付に頼り過ぎない施設運営が課題だったため、施設の活動の一環として2001年からは子どもたちが描いた絵画の展示販売を行ってきた」とし、「HIVに感染して皮膚が弱くなった子どもたち向けに皮膚への刺激が少ないガーゼや綿麻混紡素材を使用した衣類を製造したところ、一般からの引き合いも入るようになった。現在では衣類や雑貨類の卸販売も手がけている」と話している。

 同NPO法人が企画・製造する衣類や雑貨類は、製品完成度の高さからセレクトショップ「BEAMS(ビームス)」(東京都渋谷区)や「ユナイテッドアローズ」(同渋谷区)との取り引きもあるほか、アルマーニ・ジャパン(同千代田区)からの寄付も。

 同展では、シャツやパジャマなど衣類(5,000円~8,000円)、クッションやティッシュボックスケースなど雑貨類(1,000円~6,000円)約150点のほか、子どもたちが描いた絵画や収益の全額を募金する熊のぬいぐるみ「チャリティーベア」(1,000円)などの小物類も展示販売する。

 バーンロムサイが設立される以前から展示協力をしてきた小松クラフトスペースの小松社長は「バーンロムサイの取り組みにはチャリティー活動にありがちな悲壮感がなく、子どもたちの絵画も生き生きとして明るい」とし、「これまでチャリティー活動で『ものづくり』をすることは難しいと思われていたが、バーンロムサイはユーザーが満足できるアイテムを提供している。ナチュラル感とアジアンテイストを楽しんでもらえれば」と話している。

 営業時間は、10時~18時。9月1日まで。

小松クラフトスペースバーンロムサイ・ジャパン

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